どろあわわと肌の基礎知識

皮膚のトラブルが長引いてしまうのは実はストレスが原因!?

投稿日:

肌トラブルが長びく本当の原因

皮膚科医の間では「たかが湿疹、されど湿疹」という言葉がよくいわれます。

アトピー性皮周炎を含め湿疹というのは、数ある病気の中ではありふれたもので、どちらかというと治りやすく、深刻度の低い病気に属するはずですが、なかには何年も治らないという方々がたくさんいます。

ニキビ肌、敏感肌、アトピー性皮膚炎、じんましん…

慢性化した皮膚トラブルを抱える患者さんの治療を進めるうえで、わたしが重視しているのは「トラブルの位置づけ」です。

忠者さんの身に偶発的に起きた病気として片づける前に、生活習慣や人間関係、仕事などから悪化の原因を探ってみようという心身医学的なアプローチです。

東京女子医科大学では90年代後半に、重症のアトピー性皮膚炎の入院治療に、はじめて精神科医が加わりました。

精神科医が病陳の患者さんに面接してその精神状態や悩みを聞きとっていくと、驚くべき事実があきらかになりました。

重症患者さんの85%は、ストレスによって症状の悪化を招いていたことが判明したのです。

アトピー性皮周炎の悪化を招く大きな要因は、皮膚を掻いてしまう「掻破行動」にあります。

治りかけた皮膚を掻いてしまうことで、せっかく治りかけた皮膚もふたたび細胞が掻き壊されて、赤くてかゆい湿疹に逆戻りしてしまいます。

掻くという行為は、かならずしもそこにかゆみがあるときだけではありません。

掻くとほっとする、イライラが収まるなど、掻くことで心理的な効果を得ていることがじつは少なくないのです。

しかも、このようなストレスによる掻破行動は、本人はほとんど自覚していません。

すると知らずしらずのうちにエスカレートし、アトピー性皮膚炎を悪化させてしまう。

そして、当の本人は、どうして悪化してしまったのかわからないということが多いのです。

ストレスを減らすには「スクラッチ日記」が有効?

このストレスによって誘発される掻破行動を減らすには、「スクラッチ日記」という掻破行動の記録をつけてもらうことが有効です。

掻く行動を記録していくことで、仕事中にイライラすると掻くクセがあったり、勉強をしていてちょっとわからないことがあったり、飽きてくると掻きはじめる、あるいは、家に帰ってきたとき、入浴の前など、その人特有の掻破行動の起きるタイミングや状況がわかってきます。

治療における要となるのは、ストレス原因とアトピー性皮膚炎悪化の関係に患者さん自身が気づくことにあります。

「仕事のストレス」と「皮膚の悩み」が別個独立の悩みとして、本人を苦しめていたのが、それらがじつはつながっていたことに、はたと気づくのです。

自分の生活の中で、皮膚のトラブルの位置づけができると、次に進めるようになります。

次へ進むとストレスをためない方法を実践できる

次のステップとしては、ストレスを背負い込まない方法や考え方を学ぶようになり、生活全体をよい方向に変えていこうという行動が起こせるのです。

実際の治療の現場でも、ストレスと皮膚の関係を自覚した患者さんは、今までのような「原因不明の悪化」がなくなるので、症状をコントロールしやすくなるのです。

アトピー性皮膚炎にかぎらず慢性皮膚疾患の多くは、なんらかのストレス的な要因があることがほとんどです。

症状を無理にストレスと結びつける必要はありませんが、ただ長引く皮膚の不調があったら、一度心身のストレス面も見直してみることが、治療の糸口になることも少なくないのです。

皮膚科医は、患者さんの心の悩みを解消したり、患者さんの抱える問題そのものを解決に導いたりできるわけではありません。

ただ、患者さんから話を聞いたり、スクラッチ日記などを通じて、患者さんが自身の生活を振り返ることで、皮膚のトラブルの背後にある原因を把握する手助けはできるのです。

皮膚は直接、目で見ることができて、さわってその感触をたしかめることができる部位です。

そのぶん、ちょっとした症状でも気にしすぎて、さわりすぎて悪化させてしまったり、気に病んでしまったりすることもあります。

逆に考えれば、皮膚のトラブルというのは、あなたの今現在の心身の状況をわかりやすく教えてくれていることもあるのです。

今までの自分のやり方や考え方を見直せるチャンスでもあるのです。

もし、肌荒れやニキビ、湿疹などトラブルがつづくことがあったら、鏡をながめて悩み込んだり、やたらとさわったり、何かを塗ったりして肌表面をどうしようかと思案するばかりでなく、自分の心の状態や日々の行動パターンを見直してみるといいかもしれません。

どんなタイミングで症状は悪化したか、最近はどんな食事や睡眠をとっているか、仕事や家族、住まいなど環境の変化はないか…

そうやって振り返りと反省をくり返していくうちに、心身に重荷を与えていた原因がなんとなくわかってきて、自分でうまく対処していくことができるようになります。

-どろあわわと肌の基礎知識

Copyright© どろあわわの使い方を間違えると肌が大変なことに?口コミを暴露! , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.